バルトレックスというのはヘルペスウイルスに対して用いられる飲み薬です。

バラシクロビルと呼ばれる成分が含まれています。

一般論として、ウイルスに対して効果を発揮する飲み薬というのはほとんどありません。

この理由のひとつは、ウイルスというのは細菌とは違って自分自身で増殖するための仕組みを持っていないことによります。

代わりに、ヒトに対して感染するウイルスならばヒトの細胞の増殖機構をいわば乗っ取る形で増殖します。

ですから、ウイルスの増殖を抑えようとすることは即ち自分自身の細胞増殖を抑えることにつながり、効果に比べて副作用があまりにも大きすぎるのです。

ということで、ウイルスに対して通常最も効果のあるのはワクチンであるのは間違いありません。

このような中で、バルトレックスはヒトに対して大きな副作用を及ぼすことなくウイルスに対して効果を発揮する、特徴的な薬の一つです。

これは、ヘルペスウイルスに感染したヒト細胞の中でのみ、バルトレックスが活性化されて増殖抑制効果を発揮するようになっているからです。

言い換えると、ヘルペスウイルスに感染していない細胞にバルトレックスが作用しても、活性化されないので増殖は抑制されません。